キング(King) 〜 ムエタイマジック 〜 |
1998/10/02 - 1998/10/16 |
http://www.bluemoon4u.com/kof98/king4.html |
対人戦攻略解析
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●キャラの性質による戦略の基本概念 | |
キングは、KOF'96からの必殺技の性質の著しい変化に伴い、連続技の乏しい単発中心のキャラとなってしまいました。今作でもそれは同じであり、基本的には連続技狙いの戦いよりも、個々の必殺技をいかに相手にヒットさせ、連係させていくかが重要になってきます。 また、ムエタイキャラということもあり、必殺技の全てが「蹴り」を使ったものになっています。通常技にはパンチがありますが、蹴り技と比べると威力ははっきりと違いが出てきます。女性キャラということで基本攻撃力も高くなく、これを補うために常に「パワーMAX」を持続させることを考慮した方がいいと思います。スピードの点でも、高速で突進するような技がないので、ダッシュやスライディングキックを活用して動き回ることが重要です。 最後に苦しい点が、超必殺技を連続技に組み込みにくいという点です。KOF'98に出ているキャラで、超必殺技が連続技に組み込めるか否かは戦績に大きく左右します。私は個人的にサイレントフラッシュよりもイリュージョンダンスを多用するので、対人戦攻略もこれを絡めた内容になります。この技も発生が早くなったとはいえ、連続技に組み込むことは出来ないので、これを使うときは「読み」が必要になります。駆け引きという点では、非常に面白いキャラだと思います。 |
●牽制と間合い | |
キングにはベノムストライクがあるので、遠距離ではこれを牽制に用いることができます。ただし、ベノムストライクは他キャラの端まで届く飛び道具と異なり、やや硬直時間が長いので、適当に出すと跳び込みからの連続技を食らってしまいます。これを踏まえて、多用を避けながらうまく牽制していきましょう。強ベノムストライクのみを用いて、見てから跳びこまれても問題のない距離を把握しておくと心強いです。 画面ぎりぎりまで離れた距離や、相手のダウン後などの場合、ダブルストライクで代用することも可能です。ただし、こちらはさらに硬直時間が長くなるので、多用は危険です。 中・近距離では、遠距離立ち強キックおよびスライディングキック、地上ふっ飛ばし攻撃の3つを中心に牽制します。意識してこれらを使い分ける必要はありませんが、遠距離立ち強キックは空振りすると反撃の的になるので、相手に当たる間合いを把握しておく必要があります。スライディングキックはリーチが長く、先端を当てることができればガードされても反撃は受けないので多用して構いません。地上ふっ飛ばし攻撃は、さすがに出が早いので相手が手を出してこないようなときを見計らって出し、常に何かしらの技でキャンセルをかけるようにすると、「牽制」と「押し」を兼ねます。相手に当ててキャンセルする場合は弱ミラージュキックや弱サプライズローズ、空振りキャンセルの場合は弱ベノムストライク、弱ミラージュキック(パワーMAX時は強ミラージュキック)などが有効です。 |
●接近手段 | ||
キングは、コマンド投げや接近戦用に威力を発揮する強力な技を持たないので、不用意に接近戦を仕掛けるのは無謀とも言えます。連続技もさしたる威力を持たないため、無理に近距離に割り込むより、ある程度の距離を維持して戦っていくスタイルが取られることと思います。ここでは、近距離戦に持ち込むための接近というよりも、相手を押すための接近としての「接近手段」を解説します。 接近に使うことのできる選択肢は主に以下の8つに絞られます。以下、順に説明していきます。
まず、「1. ダッシュ」はご存知の通りすぐにガード動作に移行できないため、近い距離で使うのは難しくなってきます。私はこのダッシュで相手と密着するくらいまで接近するよりも、遠距離立ち強キックが当たるくらいの間合いまで接近し、ここから別の選択肢に分岐させます。最も使えるのがスライディングキックと地上ふっ飛ばし攻撃です。地上ふっ飛ばし攻撃は空振りキャンセルで弱ベノムストライクを出していきます。もちろん、そのまま相手の懐までダッシュで近づいて、近距離強キックからの連続技に持ち込むことも可能ですが、普通はダッシュの時点で返されるので有効とは思えません。 「2. フロントステップ」はエキストラ専用の一足跳びです。キングのフロントステップは移動速度が速く、おまけに距離もそこそこ長いので一気に距離を縮めたい時にはかなり使えます。空中必殺技(特殊技)がないのでステップ中に行動が取れないのが残念ですが、1度のステップで詰めることのできる距離を把握していれば、接近に関してはアドヴァンストよりも強いかと思います。ちなみにキングのフロントステップは、宙に浮いているものの、足払いはかわせません。一気に距離を縮めることは出来ても、普通相手の技の硬直時間などに近づかない限り、打撃によるダメージは与えられないので、直接投げに行くか、昇り垂直ジャンプ強キックへ移行しましょう。 「3. スライディングキック」は、足先の攻撃判定が非常に長いので、接近手段としても優秀です。意地でも相手に近づきたい場合はこれが一番安全かもしれません。 「4. 中ジャンプ強キック」はキングの主戦力ですね。強キックはいきなり出すのではなく、相手の出方を見てから出すという形になります。相手も跳んできた場合は、空中ふっ飛ばし攻撃に変えることで安全性を確保できます。 「5. 弱ミラージュキック」は、そのまま出すか、地上ふっ飛ばし攻撃空振りキャンセルで出す二つに絞られると思います。ミラージュキックは接近と押しを兼ねているので、使いどころをわきまえれば非常に使える技となります。また、パワーMAX時は強で出せばガードされても絶対に反撃を受けないので、こちらを優先します。弱点は、ガードキャンセルと前転・避けに無効なことでしょうか・・・。特にいきなり出した場合は距離によってはバレるので注意が必要です。 「6. 弱サプライズローズ」も、直接または地上ふっ飛ばし攻撃空振りキャンセルのいずれかで出していくことになります。強で出すと相手を飛び越えることがあるので、使わないほうが無難でしょう。この技は、出かがりと急降下中いずれも無防備なので、純粋に接近手段として使うのは無理があるかもしれません。 「7. 緊急回避動作(前転)」は、当然相手の技をかわしつつ接近するという使い方がメインになります。いきなり出すのではなく、サプライズローズやミラージュキックの後に出した方が安全ではあります。 「8. 大ジャンプふっ飛ばし攻撃」は、ベノムストライクなどをそのままガードする相手に使います。以上に判定の強い対空技以外なら返せるので頼れます。 |
●接近戦の攻防 | |
接近手段の項目で解説した通り、キングには近距離で使える強力な技が存在しないので、接近戦になった場合、「いかにラッシュをかけるか」ではなく、「いかに間合いを離すか」に重点が置かれることになります。特にコマンド投げを持っているキャラを相手にした場合、さらに間合いを離すことに集中する必要があります。 キングはしゃがみ弱キックを連打することができ、2発まで当てれば程よい間合いになるので、とにかくこの間合いまで戻すことを考えましょう。最も有効なのがこのしゃがみ弱キック連打と、弱ミラージュキック(パワーMAX時は強)です。しゃがみ弱キック×2を当てた後は、トラップショットを置いておくとよく引っかかります。弱トルネードキックでも代用可能ですが、ダメージと安全性から考えてトラップショットを出しておく方が賢明でしょう。 相手にジャンプ攻撃からのラッシュをひたすらガードしている状況下では、ちょっと難しいので、無敵時間を持つ弱トルネードキックや前転、避けが有効になってきます。特にトルネードキックは、このようなときなら頼れるので、割り込み目的に積極的に活用しましょう。 |
●対空策 | |||
キングを使っていて、一番困るのがこの対空です。特に小ジャンプ系の跳び込みはなかなか返せないと思います。以下に、選び得る全ての選択肢を列挙します。
以上、6つを羅列しましたが、どれも信頼性が低いです。そのうえ、実戦で使えるのは一握りなので、跳び込みの強いキャラが相手の場合はかなり苦戦するはずです。ダブルストライクの2発目の射出後はキングがしゃがむので偶然対空になることもありますが、これはまれで、狙って出すのは無理でしょう・・・。
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●起き上がり | |
自分の気絶値が溜まっているときや、画面端に追い詰められた状態でダウンを取られた時、ダウン回避をせずに一度仕切り直しにするのがKOFの鉄則です。ここでは、キングがダウンを取られた後、相手の起き攻めに以下に対処するかを考えます。 通常、相手がダウンすると、攻撃側(起き攻めを行う側)の取る選択肢は、
の5つに絞られます。このうち、打撃による攻撃を重ねるもの(1と2)については、リバーサルの弱トルネードキックで潰すことが出来ます。まれに直接無敵技を重ねて来たりすることもありますが、この場合もトルネードキックでまず返せます。 |
●起き攻め | |||||||||
今度は、逆にキングがダウンしている相手に対して行う起き攻めについて解説します。 キングがダウンを奪う状況といえば、弱サプライズローズ全段ヒット後や、トラップショットの後、また空中ふっ飛ばし攻撃をヒットさせた後などに限られます。 有効な起き攻めの選択肢を以下に列挙します。
この他にも、ジャンプや前転で裏に回ってみたり、コマンド投げを持っていない相手に対して攻撃避けを重ねてみたり、行える行動はいろいろあるのでここでは書きません。とりあえず上記の4つが意識にあれば問題ないと思います。あっ、それと当然「起き攻めをしない」というのも選択肢の一つですね。無理な起き攻めを行って手痛いダメージを食らうよりも、しっかりと仕切りなおしにしてからゲームをする方が良策かもしれません。 |
●奇襲 | ||||||
これこそ最もキングの得意とする戦法ではないでしょうか?もっとも、奇襲から大きなダメージを期待することは出来ませんが、接近戦に苦しいキングにとって、遠距離から高速で接近・攻撃して間合いを開くような戦法は不可欠です。ちなみに、ここでいう「奇襲」は、格闘ゲームに言われる「奇襲」の定義と同意義です。
これで急降下系の空中技を備えていれば完璧だったんですが・・・、残念ですね。とりあえず奇襲はこんなところです。少ないと思われるかもしれませんが、いずれも非常に有効な戦法なので、マスターしておいて損はありません。 |
矢印イメージはATさんの「ATのCGアトリエ」から頂いています。
以下、現在編集中ですが、一度この状態で掲載いたします。この後、「心理戦術」、「イリュージョンダンスについて」、「モード別基本戦略」を記述していく予定でしたが、「心理戦術」だけは中止いたします。
キングの対人戦攻略解析は、そのほとんどを私の対戦経験を基に作成したので、一般の戦術からは外れる箇所もあるかと思います。これは、私の提案する一つの戦術に過ぎませんので、これを参考にした上で、自分の攻めを繰り広げていただければありがたいと思います。